葬儀はどこでおこなうものか

神事であった冠婚葬祭

冠婚葬祭はかつて地域のイベントであり、その周辺地域に古くから縁のある神社や寺院がそれを取り仕切ってきました。それらのイベントというのは神事であり、宗教的な儀式として執り行われるものだとされてきたからです。冠婚葬祭の冠に当たる元服の儀式は現在では成人式と姿を変えて執り行われています。多くの場合、成人式は自治体によって行われ、その会場は地域の公立学校で行われています。

冠婚葬祭を行う場所の変化

結婚式は現在でも変わらず行われている儀式です。神前式、仏前式、キリスト教式など様々な形式はありますが、どの方法も変わらず神の前でその婚姻を誓うというものです。この方法に関しては現在も変わらず同じ方法で儀式が行われています。現在では披露宴という形で神事以外のイベントも行われるようになりました。
葬儀も同様に神前式、仏前式、キリスト教式などで行われています。江戸時代以降葬儀に関しては、寺院が取り仕切ることが一般的になりました。葬儀は自宅や地域の公民館や集会所、もしくは檀那寺で行うことが一般的だとされたのです。

葬儀場や斎場はなぜ生まれたのか

1970年代頃から葬儀は葬儀場で行うのが一般的になってきました。自宅で葬儀を行うことは少なくなり、葬儀専門業者に委託して結婚式の披露宴のように専用のホールで行うのが一般的だとされたのです。地方自治体はそうした流れに対応するために、そして公民館に代わる形で葬儀を行う場所を提供するため、各自治体で公営斎場の建設を進めていきました。斎場は火葬場のみ、もしくは火葬場に葬儀式場を併設した施設です。
埼玉県の公営斎場の例を挙げると、さいたま市浦和斎場は1980年から、川越市斎場は2017年から、行田市斎場は2014年から、秩父斎場は2016年から、しののめの里は2008年から、越谷市斎場は2005年から現在の斎場が供用されています。

越谷市斎場の特徴

埼玉県の公営斎場の中でも、越谷市斎場はPFI方式で民間企業に業務委託している斎場です。所有権は越谷市にありますが、維持管理・売店、炉管理・葬祭場管理などは民間企業が事業を行っています。そのため通常の公営斎場とは異なり、サービスの向上などが常に行われています。利用者にとって非常に便利なこととして大きな駐車場があるということ、そして式場の中に常設の祭壇があるということです。特に祭壇は神式・仏教式・キリスト教式のものが用意されており、葬儀一式の費用の中の大きな割合を占める祭壇の設置費用を抑えることができます。式場の利用が可能なのは越谷市、吉川市、松伏町の住民のみです。越谷市、吉川市、松伏町に在住の方が葬儀を行わなければならないときには越谷市斎場の利用を検討してみてはいかがでしょうか。