なぜ公営斎場が建設されるようになったのか

現在は8割が式場で行われている葬儀

公営斎場とは自治体など公的な機関が管理運営している葬儀に関連する施設の名称です。現在では葬儀の大部分は葬儀式場で行われています。以前は葬儀というのは葬儀式場ではなく、自宅や地域の集会所、公民館などで行われてきたのです。
その背景には葬儀自体がかつては地域の行事だったということがあります。葬儀というのは他の冠婚葬祭と同じように段取りをきちんと作り、その内容なども含めて執り行うものです。しかし、他の冠婚そして祭と異なるのは、葬儀だけは前もって準備しておくことが難しいという点にあります。

葬儀はその性質上じっくりとした準備が困難

通常、成人式や結婚式そして法要というものは前もって準備して行います。日程を定め、時間を決め、出席の確認やそのための服装の準備や会場の設置などを行います。しかし、葬儀はその式の特性上、早急に行わなければならないものです。日取りに関しても、自分で決めることはできず、またどのような演出にするかなども詳細に練りこむことはすくないでしょう。

昔は地域で行う行事だった葬儀

葬儀というものは埋葬、火葬しなければならないというその後の段取りも含めて考えると滞りなく執り行うというのが大優先なのです。
そのため古くはその地域ごとに葬儀を行うための集団が民間で組織されていました。講とも呼ばれるこの組織は地域に根付いてものであり、その地域内で亡くなった方が発生したときには講と周辺の寺院などの宗教施設が対応して葬儀を行っていたのです。

地域で行うものから業者に依頼するものに

時代は流れ、生活の基盤というものが地域から会社などの組織に変わってくると、少しずつそうした地域の共同体としての感覚は薄れていきました。地域の祭りというのはその地域に古くから住む人だけで行うものであり、新しくその地域に引っ越してきた人間はそうしたものを作り上げる側には参加しなくなっていきました。
葬儀も同様に地域で作り上げることが少なくなっていきました。そうした状況で葬儀を行うのは葬儀の手配を民間で業務として行っていた葬儀業者でした。
葬儀業者が葬儀を行うようになり、葬儀の場所も変化していきました。かつては葬儀を執り行っていた場所は自宅や集会所でした。しかし葬儀業者に依頼をして葬儀を行うようになった現在、葬儀は葬儀式場で行うのが当たり前になっているのです。
そうした時代の流れに合わせて作られているのが葬儀式場併設の公営斎場です。そうした式場併設の公営斎場として越谷市斎場があります。越谷市斎場は越谷市、吉川市、松伏町の住民が利用可能な広域公営斎場です。二市一町で葬儀をお考えの際には、自治体の提供するする公営斎場を利用してみてはいかがでしょうか。