公営斎場を利用して、祭壇費用を抑えるという方法

葬儀費用は経済を映す鏡でもある

人が亡くなると多くの費用がかかります。最も大きいのは葬儀料です。その他には式場の利用料や火葬費用、宗教者へのお布施や返礼品、料理の費用や遠方から来る親族のための宿泊費などがかかります。
昨今葬儀の規模は小さくなっている傾向にあります。冠婚葬祭の規模というのはその時代の経済や文化の状況を表しています。経済が上向きのときには消費が大きくなる傾向にあるため、結婚式や葬儀などの規模も大きくなる傾向にあります。現在の日本の景気を計るには結婚式や葬儀の規模を見ればわかるのです。

冠婚葬祭費用はいくらくらいなのか

結婚式や葬儀は儀式であるため、世間体などを考えるときちんと行っておきたいというのが人情です。しかし、そうした予算を割くだけの経済的なゆとりがなければその規模は小さくなることもあります。200万円以上と言われていた葬儀や結婚式ですが、最近では100万円規模で行うこともしばしばあります。
また、ご祝儀や香典などを差し引きした実質の出費も100万円を切ることもしばしばあります。

祭壇の費用が葬儀費用の大半を占める

葬儀の場合実際の費用はどのようになっているのでしょうか。先に挙げたように葬儀の費用というものは葬儀業者に委託する葬儀料がその費用の大部分を占めます。何にそうした費用が必要なのでしょうか。
葬儀費用には、棺代や枕飾り、死化粧代や装束代、霊柩車の手配費用などが含まれています。また場合によっては花代が含まれていることもあるでしょう。大きな費用としては祭壇設置費というものがあります。これは葬儀を行うときの棺の奥に設置する祭壇の費用です。葬儀は祭壇の規模によってその見栄えが大きく左右します。華やかな葬儀を演出したければこの祭壇費が大きくなります。また祭壇の規模によっては大きな遺影を用意することもあります。そうした場合には追加料金がかかる場合もあります。

公営斎場の中には斎場利用料金の中に祭壇費用

反対に葬儀費用を抑えたい場合にはこうした祭壇の費用を抑えれば良いのです。基本的に祭壇は白木のものと生花を使ったものがあります。花祭壇の場合には費用が高く、白木の祭壇の場合には費用が抑えられます。
花祭壇はその葬儀の都度用意するものですが、白木の祭壇についてはそれぞれの葬儀式場に設置してあることがほとんどです。公営斎場の場合、利用料金の中にこうした祭壇の利用料金が含まれていることもあります。
葬儀の費用をできるだけ抑えたいというのであれば、葬儀業者の方に公営斎場の利用を希望している旨を伝えてみるといいかもしれません。公営斎場の予約は各自治体もしくはその自治体の関連団体が執り行っています。