葬儀を執り行ったあとに行うさまざまな法要

現在の葬儀の形式はどのような形か

現在の葬儀では、一日目にお通夜、二日目に葬儀・告別式を行うのが通例となっています。しかし、人が亡くなったあとに行うのはお通夜、葬儀・告別式だけではありません。
葬儀を行ったあとにはさまざまな法要が行われます。葬儀を行ったあとにはどのようなことをするのでしょうか。ここでは葬儀を行ったあとの法要などについて説明していきます。

葬儀の終了の一段落、遺体を荼毘に付す、火葬

葬儀・告別式の直後には、火葬を執り行うことになります。火葬は葬儀の最後を締めくくるものです。亡くなった方を火葬場である斎場に運び、最後のお別れをします。多くの火葬場には最後のお別れを行うための告別室があります。また火葬は一般的に1時間から2時間ほどかかります。遺族はその間、控室で待機します。
焼き上げが終了したのちには遺族で収骨を行うことになります。

現在では葬儀そのものと同一視されることが多い初七日法要

火葬が終わったのちには初七日の法要があります。初七日の法要は、本来葬儀が終わってから7日後に行う法要でした。仏教では、人は亡くなるとあの世で49日まで7日ごとに裁判を受けると信じられていました。そのため初七日から最終である四十九日まで7日ごとに法要を行っていたのです。現在では行われる法要は、初七日と四十九日のみのことがほとんどです。最近ではスケジュールの事情などから初七日の法要も葬儀と共に行うことがほとんどです。最終である四十九日の法要が終了すると忌中明けとなります。

納骨を同時に行うことも多い、四十九日法要や一周忌法要

四十九日の法要が終了すると次は一周忌の法要を行うことになります。一周忌は亡くなってから1年後に行う法要です。一般的に言う、喪中というのはこの一周忌の法要を行うまでのことを指します。この一周忌の法要を終えると喪中明けとなります。
納骨に関しては、四十九日もしくは一周忌に行うことがほとんどです。お墓の事情によっては三周忌の際に行うこともあるでしょう。
実は納骨に関しての期限は決められていません。お墓の用意ができてから、親族などが集まりやすい法要のときに執り行うのが一般的になっています。もともとは三十三回忌をもって弔い上げとするのが一般的でしたが、最近ではもっと短い段階で弔い上げとすることも多いようです。