需要に応じて増加しつつある公営斎場

葬儀には決まりきったルールがない

葬儀とはひとつの宗教儀礼です。そのため、特別な様式が決められているわけではなく、それぞれ個人が信じる形で葬儀を執り行うことになります。
もちろん他の人に迷惑がかからないということを前提にですが、自由に行うことができ、その場所や方法などに特別な規定はありません。

一般的な葬儀に日程と場所は

現在の葬儀の傾向としては、二日かけて行うことが一般的になっています。一日目の夜にお通夜を、二日目の午前中に葬儀と告別式を行います。一般参列者を伴う場合には、お通夜か告別式もしくはその両方に参列してもらうことになります。
葬儀に関しては宗教儀礼としての意味合いが強いため、親族やごく一部の親しい人だけで執り行うのが一般的な方法でしょう。
現在の葬儀は、主に葬儀式場で行われています。以前は寺院や自宅で行うことが一般的でしたが、現在では5件に4件が葬儀専門のホールで行われています。その理由としては、大人数が参加する葬儀に対応できる住宅状況ではないということや、また葬儀式場というものが市民権を得てきたという背景もあります。

葬儀を行うのは現在では葬儀式場が主流に

葬儀が地域で行うものであったころは地域の施設や自宅で行うのが最も効率の良い方法でした。しかし、最近ではそうした講などの組織が残っている地域も少なくなってきました。都市部では葬儀業者を使わなければ葬儀を行えないというのが、現状となっていることもあり、葬儀は葬儀式場で行うというのが常識となりつつあります。
そうした状況に対して自治体ではおくやみに対するサービスとして、公営斎場が作られています。公営斎場というのは火葬や葬儀に関する自治体が設置した施設のことです。その多くは火葬のみを行う施設となっています。しかし、最近ではそうした施設に併設して葬儀を行えるホールが併設されていることもあります。

公営斎場を利用するメリットは

例えば広域公営斎場である越谷市斎場は14の火葬炉のある火葬場です。その火葬場に4室の葬儀式場が併設されており、お通夜から火葬まで総合的に行える施設となっています。
また、式場に霊安施設も併設されているため、亡くなってから火葬を行うまで同じ場所で行うことができるというメリットがあります。
式場併設の公営斎場を利用するメリットは場所の面だけではありません。公的施設であるため、その利用料に安心ができるということや、公的であることから必要以上に華美になりすぎないことなどがあります。
葬儀を行うのであれば、まずは公営斎場の利用を検討してみてはいかがでしょうか。