葬儀に参列したときに必ず行う、焼香の方法とは
さまざまな焼香の形式は
お通夜や葬儀告別式に参加する際に、参列者が参加するものとして焼香があります。現在では座って行う座礼での焼香のほか、立って行う立礼、座ったままで香炉が回ってくる回し焼香があります。
祭壇がある場所が畳の場所の場合は座礼での焼香が一般的です。また、人数が多く会場に入って流れ作業で焼香を行う場合には立礼での焼香が行われることが多くあります。小さめの式場で家族葬などの形式で葬儀を行う際には回し焼香が行われることあります。
また埼玉県の場合には葬儀告別式が火葬のあとで行われることもしばしばあります。また葬儀告別式と初七日法要を同時に行うこともあります。
埼玉県はほぼすべての自治体が、自治体独自の斎場もしくは近くの自治体と共同で公営斎場を持っていることがあります。越谷市や松伏町、吉川市の住民が利用できる越谷市斎場の場合は座席があるため座礼での焼香は行えません。
そもそもなぜ焼香を行うのでしょうか
焼香は仏教では仏の食べ物と考えられているため、仏と故人に対して参列者が香を炊くことによって故人の冥福を祈るという儀式です。そして同時に焼香する人自身の心身の汚れを落とすためにも行われる儀式でもあります。宗派によって多少の形式の違いはありますが、故人に対しての弔いの気持ちを捧げるという点では変わりはありません。故人と遺族に対して礼を尽くして焼香をすることが何より大切なことになります。 宗派によって異なる焼香の回数 “焼香は一回から三回行います。宗派によってその作法は異なりますが、相手の宗派に合わせて行っても、自身の宗派に合わせて行っても問題はありません。葬儀を行う側が時間の都合などで焼香の回数を制限することもありますが、そうした場合には指示された方法に従うようにしましょう。
大抵の宗派ではつまみ、おしいただき、落とすという作法で焼香を行います。ほとんどの宗派は一回、もしくは三回焼香を行います。曹洞宗のみ二回で焼香を行い、一回目はおしいただき、二回目は単純に抹香を落とします。
また宗派が分からないという場合には一度だけ焼香を行えば問題はありません。
ひとつの式で二度焼香をするのはなぜ
焼香そのものの儀式が二度あることもあります。これは複数の法要をまとめて行っているからです。焼香はお通夜で一度、葬儀告別式で一度そして各法要で一度行います。現在の葬儀では葬儀告別式に合わせて初七日法要を行うこともあります。そのため、行う儀式が葬儀と初七日法要の二つになるため二度の焼香を行うのです。
焼香は葬儀において故人に追悼の意を示す機会です。何よりも心のこもった焼香を行うのがその一番の方法ではないでしょうか。