行事とその会場

それぞれの行事にあった式場を

冠婚葬祭を行うためには、それぞれに合った会場が必要です。冠に当たる成人式は一般的に地域の施設である学校が使われることが多く、婚に当たる結婚式は神社や教会などの宗教施設で、披露宴会場として専用の施設である結婚式場やホテルなどが利用されます。祭に当たるお盆の供養や年忌法要は自宅か寺院で行われることが多く、それぞれの行事のときにはある程度決まった設備を利用することが一般的です。

変化しつつある葬の式場

では葬に当たるお葬式では、どのような施設を利用するでしょうか。かつては年忌法要などと同じように自宅や寺院で葬儀を行うことが一般的でした。しかし自宅においては近年の集合住宅の増加や周辺住民への影響などを考慮したことなどからあまり葬儀が行われなくなりました。また、寺院に関しては、以前は檀家制度などが残っていたことから懇意のお寺があるのが一般的でしたが、現在では人口の流動化などによりそうした寺院がなくなり、結果として寺院での葬儀の割合は少しずつ減少しつつあります。変わって葬儀が行われるようになったのは斎場です。

公営斎場の設置、火葬率の上昇

斎場はもともと儀式を行うための場所として使われた言葉でした。しかし現在では特に葬儀を行う場所としての言葉として用いられることがほとんどです。高度経済成長期以降、葬儀を行う場所が少なくなり、民間業者による民間斎場や自治体が作成した公営斎場が作られました。また日本は明治期以降少しずつ火葬化が進んでいきました。こうした世の流れの中、火葬を行うための公的施設が増加していき、その設備の普及とともに日本国内の火葬率は上昇していったのです。特に自宅葬を行う風習が少なくなった地域では、多くの自治体では火葬場を設置する際に公営斎場を併設することが多くなりました。公的な施設で葬儀や火葬を行う際には、火葬場付きの公営斎場を利用すれば良いという流れになっていったのです。

新しい公営斎場

現在では多くの都市部では、その火葬場や公営斎場が不足しつつあります。そのためそうした地域では新しく火葬場付きの公営斎場が作られています。
越谷市斎場は比較的新しく2005年に作られた火葬場付きの公営斎場です。その運営は越谷市、吉川市、松伏町が共同で行っており、同地域の住民が斎場を利用することができます。こうした斎場を利用する場合、葬儀業者に関しては喪主側が自身で選択をすることができます。こうした公営斎場を利用する利点としては、葬儀場を利用する費用が民間斎場に比べて抑えられることや、隣接する場所に火葬場があるため遺体を運搬するための霊柩車や親族が移動するためのマイクロバスなどの手配が必要ないことが挙げられます。特定の斎場を考えていない場合は公営斎場である越谷市斎場を利用してみてはいかがでしょうか。