~葬儀のマナー~ 髪型について

急な場合もあり気が回らないこともありますが、お葬式に参列する際は「髪型」についてのマナーがございます。

葬儀・葬式で髪の毛を束ねる時に使用するヘアピンやヘアゴムなどは、黒でまとめましょう。シュシュリボンなどを利用する際は、なるべくデザインがシンプルな無地の物を選ぶようにします。また、動物の殺生を連想させる革を使用した製品は避けたほうがよいといわれております。

そしてスプレーやワックスなどの髪を束ねる時に使用するものは、無香の物を選ぶようにしましょう。香りが付いているものですと、香水を付けていると思われてしまうからです。葬儀・葬式に香水を付けるのは、マナー違反となりますので注意が必要です。

ほかにも、髪の色が明るいのもNGです。葬儀・葬式の日にはスプレーなどで黒くするか、黒い色に染めるようにしましょう。パーマに関してですが、葬儀・葬式の場にふさわしくない華やかな印象を与えてしまうため、目立たないように束ねるかピンで抑えるようにしましょう。

女性の髪形の注意点

髪が肩より長い方の場合、マナーとしては後ろで一つに束ねるか団子にしてまとめる髪形にします。髪型のマナーとして髪を耳よりも上でまとめるのは慶事であり、耳よりも下でまとめるのは弔事と決められています。そのため葬儀・葬式ではトップでお団子を作らないようにしましょう。

髪を束ねる際の注意点として、おくれ毛は垂らさないようにしましょう。垂らしてしまうと、だらしない印象を与えてしまいますので注意が必要です。また、清潔感を出す事が故人との別れの場であるためとても大切です。サイドの髪も垂れてこないようにしっかりと束ねるようにしましょう。

葬儀・葬式で身に付ける真珠は、故人を偲んで流す涙を現しています。そのため、真珠に髪の毛がかからないようにしなければいけません。後ろでしっかりと束ねて見えるようにしましょう。

女性のロングへアーのまとめ方

女性はロングヘアーの方が多いです。そのため、葬儀・葬式に参列する際にはしっかりとまとめる必要があります。しかし、お悔やみ事は突然の出来事であるため、焦ってしまうこともあるかと思います。
しっかりとまとめられた髪型は、和装・洋装にも合い、良い印象を与えます。ですが、中途半端に長い髪の毛の場合、後ろでお団子にするとおくれ毛が出てくる事があります。そのような場合には、ヘアアクセサリーを利用して髪をまとめましょう。入れるだけでしっかりとしまう事が出来て、さらに清潔感が出ます。
そういったヘアアクセサリーの用意が出来ない場合には、シンプルに後ろで結ぶだけの方法もございます。その際のポイントは、余計な手を加えずに無造作にすることです。ただし、パーマがかかっている場合には、先が広がってしまわないように隠す必要があります。

男性の髪形の注意点

葬儀や葬式に出席する場合、男性の髪型にも注意点が三点あります。
一点目は、清潔感を出すために耳が見えるようにする事です。清潔感をだす理由としては、不快感を周りに与えてはいけないからです。ですがこういった弔事は突然来るものです。急に髪型は変える事が出来ないので、普段からこまめに美容院に行くなどして突然何が起こっても良いように清潔感のある髪型を心掛けておく事が必要となります。

そして二点目は、髪の毛を整えるためにワックス・ジェルを使用するのは大丈夫ですが、てかてかと光ってしまうのは避けるようにしましょう。女性のマナーにもありましたが、香りの付いた物は使用しないように気をつけましょう。

最後に三点目は、前髪が長い場合、まとめる・もしくは切っておく事です。前髪が長く、目にかかってしまうと周りの人を不愉快にさせることがあるため、目がかくれないようにしておく事が大切です。