葬儀、埋葬の公的施設の利用

厚生労働所発表の埋葬施設

墓地や火葬場、納骨堂の実数にはさまざまな資料があります。厚生労働省が発表している平成14年度の衛生行政報告例では墓地は全国で約87万箇所、火葬場は約7000箇所、納骨堂は約1万2000箇所あるということです。
平成29年の死亡者数の発表が約134万人、火葬場が約7000箇所あると考えるとひとつの火葬場で年間に火葬されている人数は平均191人となり、一日一人も火葬していないことになります。しかし実際の火葬場の状況を見ていると都市部では順番待ちになっているところも多くあり、連絡をすれば希望した日程ですぐに火葬を行ってもらえるというわけではないようです。

火葬場の実情

現在日本国内で実際に稼働している火葬場はおおよそ1500ほどだと言われています。火葬場として登録されている場所は約7000箇所ですが、その多くは比較的簡易な火葬場で現在ほとんど使われていないものや老朽化などが進み取り壊されずに残されているものでしょう。例えば、福井県は900近い火葬場が登録されていますが、実際に使用されているものはその一割にも満たないでしょう。
現在使用されている火葬場のほとんどは公営の火葬場でしょう。日本は世界的に見ても多くの火葬場があり、そこで火葬をする場合には非常に安価で行うことができるのです。

火葬場併設の葬祭場

またそうした公営の火葬場には多くの場合、公営斎場が併設されています。公営斎場は市町村などが運営している斎場です。公的施設であるため、その施設のある自治体に居住している人間であれば安価で利用することができます。
また葬儀を行ったのち、同じ場所で火葬を行うことができるため、マイクロバスや霊柩車の手配の必要がないこともメリットです。
しかし問題点もいくつかあります。例えば立地などの問題です。周辺住民への感情などから公営斎場は住宅地に作ることが難しくなります。また火葬場を併設している場合、周囲への環境面での影響もあるため郊外の交通の便が悪いところに設置されていることが多いでしょう。

越谷市斎場を利用する利点と欠点

越谷市斎場は越谷市、吉川市、松伏町が共同運営している公営斎場です。利用するための費用は比較的安いですが、越谷市、吉川市、松伏町の住民でなければ利用することができません。また越谷市斎場は火葬場を併設した斎場ですので、お通夜から葬儀、火葬、初七日法要まで同じ場所で行うことができます。
多くの公営斎場がそうであるように、越谷市斎場も民営斎場と比較すると交通の便の悪い立地にあります。公共交通機関で行くことが少し難しいため、タクシーなどの利用が必要になります。しかし、300台以上駐車可能な駐車場が併設されているため、自家用車を利用してのアクセスは良いでしょう。