公営斎場の意義

住民のくらしを支える設備 公営斎場

現在火葬を行うことは一般的な供養の方法とされています。そのため、多くの自治体では火葬を行う施設として公営斎場が建設されてきています。また単独の自治体で建設や管理運営が困難な場合には、いくつかの自治体が共同で建設や管理運営を行っている場合もあります。埼玉県南東部にある複数の自治体に利用されている越谷市斎場もそのひとつです。越谷市斎場は越谷市だけでなく、吉川市、松伏町の住民も対象にした広域公営斎場です。

公共の福祉としての供養

火葬というサービスがくらしを支えるサービスの一環として捉えられるようになり、多くの自治体で公的な火葬施設が整備されました。また火葬場が嫌悪施設であるため、民間でそれらの施設を建設し運営していくのは現在において非常に難しいことなのです。そのため民間ではなく自治体がそうした施設を整備し運営していくという流れになりつつあるのです。しかし多くの自治体がそうした火葬施設に特別な知見を持っていないということもあり、なかなか建設するという点では自治体のみでは難しいということもあるでしょう。そこで越谷市斎場が建設される際に取られた方法がPFI方式なのです。

民間企業と公的機関の協力

民間の資金とそのノウハウを導入したこの方法は、斎場の所有者は越谷市ではありますが、そのサービスを提供するのは民間の複数の業者が合同で行うというものです。この方法により公的な施設を自治体主導でかつサービスは民間のものを利用することができたのです。市街地からは離れた場所にあるため、アクセスは少し不便なところもありますが、その他の点では多くの利点のある斎場となっています。

火葬場併設の式場を利用するメリット

公営斎場として式場併設の火葬場であるということは搬送と移動という点でのメリットでもあります。遺体を搬送するためには霊柩車の手配が必要になってきます。また、拾骨を行う遺族の方たちも通常ならば葬儀場から火葬場まで移動を行わなければなりません。しかし、そうした移動の手間をかけることなく葬儀から火葬までスムーズに行うことができるのです。また複数の式場を持つ斎場の場合、葬儀の規模に合わせてその式場を選択することもあります。越谷市斎場の場合、式場の規模は80人規模のものひとつだけです。しかし、そのうちの二つは間の敷居を取り払うことによってその規模を拡大することができます。
葬儀に関しては様々な不安などがあると思います。昨今報道されている葬儀の料金の不当な請求の問題などの報道を耳にしている人も多いでしょう。しかし公的機関を利用することによって安心して葬儀を行うことができるのです。