葬儀に関するトラブルの内訳

葬儀の契約に関するトラブルは

少し古い資料になりますが。2012年の消費者庁の消費者白書の中で以下のような文章が注意喚起として出されています。

【いわゆる「終活」に伴う消費者トラブル】
最近では一人暮らしの夫婦のみの高齢者が、周りに迷惑をかけたくないとの思いなどから、葬儀、墓、遺産相続など自身が死を迎えた際の準備を生前にしておく、いわゆる「終活」(人生の終わりのための活動)が盛んとなっており、それに伴う消費者トラブルも発生しています。
例えば、葬式に関する相談件数は年々増加し、2012年度は686件となっており、このうち高齢者の相談が4割近くを占めています。
葬式に関する相談内容は、「価格やサービス内容について十分な説明がない」、「質素な葬儀を希望したのに高額な料金を請求された」など、急な契約によって事後的にトラブルになるものが中心ですが、近年、葬式を執り行う前の契約に関するものも目立ってきています。

背景にある葬儀に関する知識の乏しさ

葬儀の料金などに関する不安というのはどなたも持っていることでしょう。多くの人が葬儀を何度も行うわけではなく、また大切な家族が亡くなったという非常に精神的に不安定な状況で高額な金額のやり取りをしているからです。現在葬儀に関する価格の情報が本やインターネット上で明示されています。しかしそのサービスの特性上、完全に同じ条件で価格の比較するのは不可能です。また実際葬儀を執り行う状況であれもこれもと付帯するサービスを利用した結果料金が増えていってしまったという状況もありえるでしょう。

確実な料金形態を利用する

ひとつの解決方法として料金が確実であるところに依頼をするという方法があります。公的な葬儀業者はいません。しかし、葬儀場だけであるのであれば、公的な施設を利用することができます。自治体が所有する公営斎場を利用することによって、少なくとも式場代に関しては、公的な価格で利用することができます。

越谷市斎場を利用した場合

例えば越谷市斎場の場合、その利用料金は一律15万円となっています。これは各業者が設定した料金ではなく、公的サービスの料金として設定されたものです。また、越谷市斎場の式場には常設の祭壇があります。その祭壇の利用料金が先の越谷市斎場の利用料金には含まれています。葬儀を行ううえで非常に大きな割合を占めるのは式場の利用料金と祭壇の設置費用です。しかし、越谷市斎場を利用することによってそうした料金を一律15万円で納めることができます。残りの必要だと思われるサービスに関してはその価格とサービス内容を確認しながら選択していけば良いのです。