イオンレイクタウンと新旧越谷市斎場

イオンレイクタウンの来客者数

越谷市は埼玉県の南東部地域にある市です。さいたま市、川口市、川越市に続いて人口第四位の自治体です。埼玉県の人口の特徴としては南部に人口が集中している傾向にあります。それは南に隣接する東京都との関係から、東京の都心への通勤通学の都合上そうした傾向にあるのでしょう。
越谷市と言えば何といっても越谷レイクタウン。日本で最大規模の商業施設でその年間の来客者数は日本で一番と二番の来客者数を誇る東京ディズニーランドと東京ディズニーシーを合わせた数の二倍となっています。

水郷こしがや、高度経済成長期には治水面での懸念も

越谷レイクタウンは越谷市の南東部にあります。越谷市は多くの川が流れている自治体です。その東部に隣接する松伏町とは古利根川と中川が境目になっています。また西部と南部に隣接する川口市や草加市とは綾瀬川によって隔たれています。そして市の中央には北西から南東にかけて新方側と元荒川が流れています。このように多くの河川のそばにある越谷市は古くから水運と東北への陸路の拠点であり、水郷こしがやと呼ばれてきました。
しかし、高度経済成長期にそれらの河川を利用して行われていた水稲地域が減少していったことにより遊水池が減っていき、しばしば治水の面で懸念されるようになりました。大雨などで水量が急激に増加したときに対応する場所がなくなっていったのです。
そうした治水面での懸念に対する施策として行われたのが大相模調節地です。独立行政法人都市再生機構によって設置されたこの貯水池は調節容量120万立方メートルです。東京ドームの体積が124万平方メートルであるため、月並みの言い方をするのであれば東京ドーム一杯分の水量が調節可能です。

まちづくりと治水を両立させた越谷レイクタウン

その調節池と町の調和を目的として、越谷レイクタウンは作られています。レイクタウン駅に近い池の南側に商業施設はあります。シネマコンプレックスや飲食街、アウトレットモールを含めた総合的な商業施設は、越谷市民だけでなく、周辺の自治体からも多くの人が訪れています。埼玉県の新名所として多くの脚光を浴びています。

越谷市斎場とイオンレイクタウンの関係

越谷レイクタウンの造成の際に、その場所にもともとあった公共施設や史跡なども移動されています。そのひとつとして旧越谷市斎場があります。旧越谷市斎場は火葬を執り行う施設でしたが、老朽化により再建を目的として移転改築することになりました。
現在の越谷市斎場はイオンレイクタウン駅から自動車で20分ほどの場所にあります。火葬だけでなく葬儀も可能な総合的な施設となっているため、お通夜から火葬まで葬儀に関する一連を全て同じ場所で執り行うことができる施設となっています。