亡くなってから火葬までの搬送の負担は
自宅や菩提寺での葬儀の件数の減少
以前は、葬式は自宅や菩提寺、そして地域の集会所などで執り行っていました。葬儀は親族や近所の方などが協力する場面でもあったのです。
しかしこうした形で葬儀を行うことは現在では非常に困難になりつつあります。その理由としては近所との付き合いが変化したことや、親戚などが近所に住んでいないことなどがあります。
そうした状況では自宅で葬儀を行うのは非常に困難になります。また、葬儀を行えるほどの住宅が少なくなってきたこともあるでしょう。周辺の住民に迷惑をかけることを考慮して自宅で行わない人が増加していることもあるかもしれません。
かつては4割ほどの人が自宅で葬儀を行っていましたが現在では1割程度の人しか自宅で葬儀を行っていないという調査もあります。
もともとは自宅で行っているため負担が少なかった
現在の式場で行う葬儀と自宅で行う葬儀にはどのような違いがあるのでしょうか。
自宅で葬儀を行う場合、遺体を火葬まで動かさずにすむというメリットがあります。
現在の多くの人は病院で最期を迎えています。病院で亡くなった場合、もしくは施設などで亡くなった場合、遺体を速やかに搬出しなければなりません。
多くの人はお通夜まで自宅で遺体を安置することになります。その後あらためて葬儀を行う場所へ遺体を搬送することになります。遺体を搬送する場合には専用の運搬用の道具や車両が必要になります。
もちろんそうしたものを使わずに遺体の運搬を行うことは可能です。しかし個人で行うのは非常に難しいでしょう。
亡くなる場所の変化も搬送の負担が増加している原因の一端
自宅で亡くなることが多かったころには、自宅で亡くなり、お通夜から告別式まで自宅で行い、火葬場で火葬を行っていました。しかし、病院や介護施設などで亡くなる方が多くなってくると、そうした施設から自宅に搬送をする必要が出てきたのです。
また葬儀を行う場所が葬儀式場に変化した現在では、病院から自宅へ、自宅から葬儀式場へ、葬儀式場から火葬場へと遺体を搬送する回数が増えてきているのです。
できるだけ搬送の少ない葬儀の方法を考える
遺体の搬送は個人で行うのは非常に難しいです。また、納棺した遺体を運ぶのは更に難しいことでもあります。動線の確保や単純に持ち上げる力の確保なども必要です。また、通常の自動車では棺を運ぶのは難しいという事情もあります。そのため、葬儀を行うにあたって運搬というのは重要事項でもあるのです。
公営斎場は火葬場に式場が併設されている施設が多くあります。越谷市斎場もそのひとつです。安置場所、式場、火葬場が一緒であるということはそれだけ運搬が少なくてすむということでもあります。そうした負担も考えて、火葬場に併設された式場を利用してみてはいかがでしょうか。